東海道五十三次旅15日目 ~亀山宿から水口宿~

 

はじめに

こんにちは。きつねうどんです。

膝の調子も非常に良くなり、とても良いコンディションで最後の難関鈴鹿峠を越えることができました。

 

この15日目の記事が初めて見たきつねうどんの記事という方に向けて平たく説明をすると東海道五十三次の宿場を回りながら東京から香川まで歩いて帰ろうとしている者です。

 

最初の記事はこちら

kitsune-udon.hatenablog.jp

前回の記事はこちら

https://kitsune-udon.hatenablog.jp/entry/2024/03/18/004553

 

本日の経路

本日の経路は以下の画像の通り。

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歩行経路① 11:00アパホテル三重亀山→11:10亀山宿

またギリギリチェックアウトです。ところでアパホテルって11:00チェックアウトなの嬉しいですね。

昨日の精米器の横を抜け坂を登りルートに復帰します。

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亀山宿はかつての面影なく、さらに近くのイオンに客が吸収されてしまったようで商店街も寂れていました。悲しいですね…
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亀山宿には枡形(敵の侵入を防ぐため、クランク状になった道路)が分かりやすく残っていました。
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歩行経路② 11:30亀山宿→12:25関宿

亀山宿の京口門跡を抜け関宿に向かいます。

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途中106里目の一里塚を通過します。

昨日100里を通過してもう6里も歩いてきたんですね。
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途中、橋の下にはこのように東海道五十三次の説明が書かれたボードがあります。
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ところで昨日は風がめっっっっっちゃ強くて風に対してブチギレながら歩いてましたw

このように周りに何も無い場所を歩くわけですから特に風も強くなります。

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そしてなんとか関宿に到着!レンくんの髪を見ても分かる通り本当に強風すぎました。強風オールバックです…
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一昨日泊まったときにLoPi&ヨウチャンから関宿めちゃくちゃ綺麗よ!という話を聞いていましたが、ここは本当に非の打ち所がないほど完成しています。

これまでも、このように古民家が並ぶ宿場はいくつかありましたが、関宿は圧倒的な距離、どこまでもこの景色が続きます。f:id:kitsune_39:20240318222550j:image

ポストや地域のゴミ入れもこのように町の雰囲気に合わせられています。
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現金自動取扱所、この書き方面白いですね。徹底されています。

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立派な高札場跡を抜け、やっとこさ関宿の京口見附へ。
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本当に綺麗な街並みでした。

これから目指す京も日本の古き時代が残っている場所ですが、ここは隠れスポットでしたね。ぜひ一度は訪れていただきたい場所です。

 

歩行経路③ 13:10関宿→14:10坂下宿

関宿から坂下宿までは軽い上り坂です。鈴鹿峠越えのためのウォーミングアップのようなものでしょうか。

また途中で山の中に落ちていた木の棒を拾います。多分この旅最後のパートナーとなる杖でしょう。

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ここから先がまた胸アツポイント!一部抜けはありますが、これまでに通ってきた宿場の名前が書かれた柱が一つ一つ出てきます。印象に残った宿場の前ではやはり思い出すものも多くあります。

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その後坂下宿に到着です。ただこの辺りは廃れてしまいほぼ何もない状態…そのまま通過して鈴鹿峠へ向かいます。

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歩行経路④ 14:20坂下宿→16:15土山宿

さて、とうとう鈴鹿峠に入ります。

鈴鹿峠は箱根峠並みにキツい峠とのことで少し身構えます。このように道なき道を進み、

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階段を上り、

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三重県滋賀県の県境に到達です!

またこの辺りが一番高いところのようですが、身構えるほどめちゃくちゃ高い峠ではありませんでした。関宿辺りからダラダラとした上り坂がありましたが、その部分は風に対してキレながら進んできたため、坂のしんどさを風のしんどさが上回り、坂に関してはあまり大変だったという印象がありませんw

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君と2人ならこの先どんな峠だって越えられる気がするんだ

途中109里目の一里塚跡のすぐ脇にある休憩所で杖を次の旅人のために置いていきます。

京から江戸に東下りをする旅人は鈴鹿峠が最初の難関になると思うのでぜひ頑張ってほしいものです。
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その後、当時の人々は三文を払って通行した橋を渡ります。説明によるとこの橋が残り続ける限り、通行をする者は三文を払わなければならないそうなので、自分も三文を払わねば!となりました。(冗談です)
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そして土山宿の入り口に入ります。

土山宿の入り口辺りには道の駅があり、ここでかなり遅めのお昼休憩です。

関宿にいくつか古民家カフェがあったのですが、オシャレ飯ばかりでうどんのような暖かくてすぐ食べれるものが無かったのが痛かったところ…
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たこ焼きとおにぎりを食べます。十数時間ぶりの飯…うまい…!!!

またこの辺りはお茶が有名なようで、道の駅でもホットの緑茶を無料配布していました。

冷えた手先も温まります。
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そして17:00の道の駅の閉店までダラダラした後、土山宿の街並み探索へ。
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ここ土山宿もかなりの古民家が並んでおり、関宿同様に綺麗な町です。

また、土山宿の地域の方々は子供のみならず大人も挨拶をしてくれる気持ちの良い町でした。

犬のブラッシングをしていた地域の方と少し話をしましたが、やはり関宿は町おこしにかなり力を入れているそう。また、昔は夜になると鈴鹿峠に山賊が多く出たため、遅い時間になると、ここ土山宿か関宿・坂下宿で夜を越した旅人も多くいたことなど様々な話を教えてくれました。

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このように超古い自動販売機も使われてはいないものの残っており、良い意味で時が止まっている町でした。
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歩行経路⑤ 17:30土山宿→19:30水口宿(20:20ルートイン甲賀水口)

土山宿から水口宿まではおよそ10kmほど。時間も遅くなり辺りは暗くなっていきます。

112里目の一里塚を越える頃にはすでに真っ暗。

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街頭の少ないお化けの出そうな道を通り、

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なんとか水口宿に到着です。

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水口宿周辺の面白いところは道が三又に分かれて、また一つの地点で合流するところ。

これは初めて見ましたね。

どの時代にできたかは分かりませんが、個人的にはあまり見ない光景です。

いや色んなところにあるかもしれませんが、スマホなどに気を取られ気付いてないだけかもしれません。

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また、土山宿から水口宿の辺りまで、飛び出し看板の亜種が大量にあり、大変面白かったです。調べてみると、よく見る飛び出し看板の発祥は滋賀県らしいですね。

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そしてもうしばらくだけ歩き、ルートインに到着です!

ここのルートインには併設の飯屋に無料温泉などありがたい設備が盛りだくさん!

明日の第一弾最後の旅に備えるためには十分な旅籠屋です。(旅籠屋: 現代で言うところのホテルのようなもの)

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今日は豪遊しようと決めていたので地酒の日本酒をいただきベロンベロンになり早々に就寝。

明日の活動に備えます。

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本日の歩行距離と歩数

歩行距離は合計40km

歩数は47946歩

貯まったJALマイル

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かかった金額

食費

0円 朝ごはん

900円 昼ごはん

2550円 夜ごはん

1103円(内支援金1000円) 夜食

宿泊費

5751円 ルートイン甲賀水口

その他

200円 道の駅きっぷ

合計

10504円(内支援金1000円)

感想

とうとう鈴鹿峠も越え、明日は三条大橋までダラダラと坂を下るだけ。ただ歩行距離がいつもよりも長くなるため、少し心配ではあります。

2週間前に始めたこの旅も終わりが近付き切ない気持ちになっていますが、人間無理をしすぎなければ(途中無理したところもありますが)、少しずつ前に進むことが自分の中で証明できたとても大きな経験になったなあと感じます。

この辺の話は本来第二弾まで終了し、実家に辿り着いてから記すべきですが、色々思い出して気持ち的に書きたくなったので許してくださいな。

とりあえず明日で第一弾は最後!しっかり踏破してやりましょう!!!明日もがんばろーー!!

明日の経路

予定は以下の通り。

ルートイン甲賀水口→51.石部宿→52.草津宿→53.大津宿→三条大橋東横イン京都(のどこか)

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約41km(+5〜10kmと予測)

 

ではまた明日のブログでお会いしましょう!